2008/10/03

勝間和代さんの影響力~ライフハックの橋渡し~

○読書進化論○

先日、勝間和代さんの最新刊「読書進化論」を読みました。



この方は1か月に50〜100冊とか本を買う方です。quantityからqualityを作りだす天才であり、LifeHack術をとことん披露してくれるすばらしきLifehacker・・だと思います。自分は月に10冊程度は読みますが、50~100・・というのはすごいですね。この方の本を読むたびに、もっと吸収しないと・・と思います。


この本は読書・・・からいつの間にか出版の話になったりしますが、著者自らがマーケティング手法を取り入れて本の出版に取り掛かったという点など、非常に強靭な総合力を感じさせられました。



○効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法○
こちらは自分の考え方と非常にマッチしていて、非常に共感を持てました。最近の和書の中では一番お勧めするLifeHack本です。





Lifehackというのはもともと生産性が高い技術者の中でさらに生産性を高めるために・・という形で流行っていたものですが、技術職ではないこのような方がITを駆使したLifehackを実践しているというところが、世の中においてここまでの影響力を与える要因なのかもしれません。日本では丁度ホワイトカラーエクゼンプションとかの導入が話題になっていた頃LifeHackに火が付き始めたような気もしますし、非技術者の生産性向上ということに非常に注目が集まったのだと思います。(ただし、おそらく勝間さんは技術に関しても相当な知識を持っている・・と思われますが。)


我々技術者(というには私はまだまだ未熟ですが)が使うLifeHack術は少々コマンドライン的でありw、非技術者にとっては訳のわからん事が多いと思うのですが、日常の生活から少しずつLifehackを実践していくことができる勝間さんの提案は分かりやすいもので、とっつきやすいものなんでしょう。


ライフハックスフェア"Lifehacksphere"(完全に造語です)の広がりによって、技術者自体にも少しずつ注目が集まってきている気もしますし、これからの日本が技術と生産性を兼ね備えたすばらしいものになっていくと良いです。


そんな中で、やはり本というのは情報を吸収する上で非常に効率的なメディアなのだと思います。勝間さんが指摘するように、ウェブよりも信頼できる知識体系として、本はその地位を確立しています。メディアの使い分けというのが情報化社会において鍵となると思います。

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